読者と著者の駆け引き
なんかずいぶん前のものですが、TrashSUITE より。
久しぶりの橋本紡.うーん…相変わらず読みやすいのはいいのだけど,こちらも相変わらずの料理うんちくが多すぎるんじゃあないですか?どんなにおいしいスパイスでもかけすぎれば逆効果になるわけで…ちょっとこれを最後まで読み通す自信はないな.
料理だったりお菓子作りだったりが好きだというのは重々承知しているのだけれど,それを読者にまで押しつけられても困るのだよなぁ…半月くらいの分量で挿入してくる程度なら『味』だと思って読めるけど,今回は…ごめんなさい,十中八九リタイアします.読み飛ばせばいいのだろうけど,もう冷めたので多分だめだろうな.興味を引くプロットなだけに,こういうすれ違いって不幸だよなぁ…
http://diary.trashsuite.org/20080311.html#p02
- 作者: 橋本紡
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/03/05
- メディア: 単行本
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仕方ないのです。橋本紡先生はブログでも判るとおり料理萌えですから。
そして、橋本紡読者は料理萌えもターゲット層に入ってますから。
作家とか開発者とかは、何だかんだ言っても自分の萌え要素を入れたがるのです。
そこまで乳揺れなくてもいいだろとか、拳銃の説明詳しすぎとか、言語学的に綺麗なのがイイなとか*1、禅の心のようなものを主義主張したりとか*2、マルチパラダイムと後方互換とその他諸々のせいでテンプレートだらけになったりとか*3。
で、それとマッチする人がコアな読者層やユーザになるわけです。それくらい気合いを入れて書けるものだから、コアに読む人が食いつくわけですから。
ということで、橋本紡作品のコア読者層はパクパク星人の恐れがあります。
逆に、橋本紡作品は id:klat 氏とかにお薦めです。マジで。