ハッカースタイルの誤謬とやらを
id:naoya:20080906:1220708017 より。naoyaさんのちょっとしたアレやソレ。
私自身も多少は抱いてた幻想ですが、「ハッカーはASCII配列のキーボードで emacs 上で SKK を使って日本語変換」てのは固定観念なのではないかな、と。
まずASCII配列(101キーボード)かJIS配列(106キーボード)かですが、これは始めて触れたキーボードの依存度が高いようです。
私はASCII配列の英語版Macキーボードから入った*1人間なので、ASCIIじゃないとちょっと気持ち悪いです。ただ、この気持ち悪さの多くはコードを記述するときが多いかと。タイプライターペアリングとロジカルペアリングでの記号配置の違いは一度コード記述を覚えた手に馴染まなくて当然なのではないかなーと。
あとは emacs と SKK ですかね。こればかりは emacs 神話の為す幻想じゃないかな、と。
emacs は確かに偉大な環境なんですが、初等教育から emacs を使ってる人じゃないとこの形になるパターンは少ないのではないかな、と。エディタには好みが出やすく、特に vim と emacs はある程度教育されないと「まー vim も emacs も使えるけど、普段使いは KEdit*2 の方が」なんてユーザが意外と増えるもんです。他のエディタ群の拡張性も優れてきた昨今、elisp の優位性は判りづらいし、そもそもエディタにそれ以上を望まない人も増えてきてるようです。
emacs と vi 以外の選択肢、BSD系以外の開発興味対象、日本語入力の多様化。
特に我々より若い開発者には、かつてのハッカースタイルからどんどんかけ離れたスタイルで Hack する開発者が増えていくのかもしれません。