ばけらのものがたり!2

続いてるような気がしますが、気のせいです。
しかしこうしてみると神谷浩史斎藤千和コンビのこと全然知らないことに気づくわけで。


というより、チワワって書くとホント犬みたいですね。アイフル

ていうか、なんで僕の部屋に戻ってくるんだ。おまえの部屋は隣だろうが。
「いいかげん母親に散財はやめたら?」
そう言ってみると、チワワはむっくり起き上がって、僕を横目でにらむ。
「そしたら、ティッシュ先生を家に置いて収録行かなきゃいけなくなるじゃないか」
行けよ収録。
「録っても録っても台詞が減らないんだよ。がんばって三時間もアドリブで乗り切っても、気づいたら配役増えてるんだよ? なにこれどうなってるの? 苦行? 俺なんにも悪いことしてないのに……」
チワワはべそをかきながら、尺取り虫みたいに僕の周囲を這い回る。
「犬はいいよ。犬だけは俺を裏切らないんだ。わしゃわしゃすると必ず犬毛がとれるんだから」
「犬の世話の合間に人生やってて楽しいか?」
「ああ楽しいともさ! 収録日が永遠に来なければいいのにと思う!」
「収録日来ないと金も入らないぞ。事務所からは基本給は出ないんだから」
「じゃあ俺、やっぱり能登麻美子の嫁になる。弟もちゃんといるんだから、コッペパン片手に手料理作って一生遊んで暮らすんだ。じゃあねヒロシ兄ばいばい! 二年くらい後にセレブマダムになった俺と廃業してゲームニートになったヒロシ兄が新宿あたりで再会したら、運転手として雇ってやるからそれまでに愛車直しとけよ」
ところが、尻尾をプロペラのように振り回して部屋を飛び出していったチワワと俺とは、二年後の新宿ではなく二分後の玄関先で再会した。細く開いたドアの隙間に、白色のネコミミモードがひょっこりのぞく。
「……なあなあヒロシ兄、コッペパンってハンバーグ焼く道具であってんの?」
「おまえそれでよくアイドル声優やれたな」黒歴史だから?

ばけらの! P.16〜P.17のパクリ

……文章で飯食うってすげぇなと思う今日この頃です。さすが杉井光だ。なんともないぜ。